福井におけるオリーブ栽培について(2-四期報:4-6月)                                       洲浜三郎

1. 生産組合設立
(ア) 海岸に沿ったグリーンベルト沿いの4集落の有志が、合同でオリーブの栽培、加工、販売をおこなうことによって、地域の園芸振興と休耕地の解消を図りつつ、組合員の収益と地域周辺の景観形成に寄与することを理念として、2018年7月に「三里浜オリーブ生産組合」を設立しました。
(イ) 組合員30余名は、共同で出資し、協同で活動を行うことを旨とし、『仲良く、楽しく』をモットーに、結束して諸活動に取組んでいます。

2. 栽培活動の状況
(ア) 2016年に始まった地方創生の国家事業を受けて、2017年から国の交付金により行政主導でオリーブ栽培が始まりました。砂丘地におけるオリーブの試験栽培の結果を踏まえて、新設の生産組合が栽培を担うことになりました。オリーブ栽培は植樹してから成木になるのに長期間を要するために、当分の間は行政からの財政支援や企業や個人からの協賛が必要です。
(イ) 長期に亘る構想や年度の栽培計画は、行政の施策の基に相互に協議して策定しています。
(ウ) 然し、生産組合はオリーブ栽培に未経験であるために、市の園芸センターから栽培技術に関する支援を受けて活動する必要があります。
(エ) 園芸センターは、オリーブ栽培に関連する情報の収集、圃場の土壌分析、施肥の実証試験、苗木や資機材の斡旋等を先導的に実施して、組合が策定する諸計画書の作成支援を行うと共に、組合員が行う栽培活動を技術面から支援をしています。
(オ) 生産組合の組合員は、園芸センターが主催するこれ等の栽培技術や協同作業に関する勉強会に参加して、情報の共有を諮り乍ら栽培活動を実施しています。

3. 第3回総会開催
(ア) 2020年6月に、第3回総会が開催され、過去2年間の経験を踏まえて策定された諸計画が承認されました。設立以来3年目を迎え、約1,500本までオリーブの植樹を増やしてきましたので、年間に亘っての栽培活動の要領は軌道に乗ってきました。
(イ) 今まではオリーブを植樹して育成することに専念して来ましたが、今年からは結実した若い実を一部試験的に収穫して新漬けにして販売する計画があり、新しい段階に入ってきました。これに伴って今後、新たな設備や食品衛生法等に係わる商品化に向けた体制の整備が必要になってきます。なお、待たれるオリーブオイルの商品化は、搾油機を導入する来年度以降から段階的に取り組むことになっています。
(ウ) 今年度の市の予算で、三里浜オリーブ関連事業を助成する経費が引き続き計上されました。

4. 勉強会(組合員の都合で殆ど夜間開催)
市の園芸センターにおいて、土壌の分析結果、植樹の要領(基肥等)、栽培管理の要領(追肥、剪定、病虫害防徐、除草、潅水、雪囲い等)に関して、必要の都度勉強会(画像参照)を開催し、園芸指導員から説明を受け、協同作業に関する情報の共有を諮り乍ら栽培活動の準備を行います。

 

5. 協同作業‥施肥(追肥)
肥料は、春、夏、秋、冬の4回施して土作りをしています。砂丘地は保水・保肥の能力が低いため、土壌分析の結果を基に、完熟堆肥、苦土石灰、化成肥料の量を、季節や植樹した年次毎に調節して施肥を行います。
3月に行った施肥の状況を画像で紹介します。
完熟堆肥をショベルカーで運んでオリーブの木の周りにスコップで撒き、その上に苦土石灰と化成肥料を散布します。この後、鍬または小型の耕運機で鋤き込みます。